ここ数週間、私は新聞の取材に行ってきました(法律事務所の仕事の他に私は新聞の記事を書く仕事をしています。)。
新聞では震災から2年ということで復興特集をする予定で、特集の主担当が私だったのです。私としては、ちょっとずつ進む復興、賠償手続の今を伝えて、少しでも多くの弁護士に関心を持ってもらいたいなぁと思ってこの企画を考えてきました。
岩手の先生方に取材。
津波で流されてしまった家のローンが残ってしまって、新しい家を購入できない。
高台への集団移転に参加したくても、今のローンをどうしたらいいか?
そんな問題に答えるために立法活動があり、結果的に立法はならなかったものの、個人債務者の私的整理に関するガイドラインができたわけなのですね。
でも、これを使い勝手よくするまでも結構時間がかかってるわけなのです。
時間かかってるけど、ちょっとずつ良くはなっている。
それは、声を上げる人がいて、関心を持ってくれる人がいるから、かもしれないですね。
仙台でまちづくりの支援をしている弁護士は手弁当で毎月支援先に出かけては、1軒ずつ仮設住宅を回ってます。何が問題かすらわからない場合、自分から法律相談に赴くなんてことを待っていたらいつまでも救済がなされないまま。
だから、顔が見える関係を作ること、こちらから赴くことが大事なんですね。
これは私自身が福島に相談に出かけている時にも実感します。
福島といえば、SAFLANの皆さんに取材に行った時にも、この話が出ました。ブースを出してただデーンと構えていたって誰も相談に来ない。
自分で声をかけて、色んな話をしていると、その話の中に法律問題がこそっと隠れていたりするわけです。
皆さん声をそろえておっしゃってたのは「これは長いスパンの支援なんです」ということ。そう。まだ2年なんです。
私も同じような実感を抱いていたので、これはとても共感しました。まだ、解決には長い時間がかかる。
だから、長い時間寄り添える関係が必要なんだろうなって思うのです。
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