そうそう、昨夜の事を書くのを忘れていました。
昨夜は、知り合いの精神科医の斉尾武郎先生(実は一冊、この先生と一緒に書籍を翻訳してます。)からのご紹介でくすり勉強会なるものに参加してきました。
テーマは「キーピング・ブルーズ・アウェイ:うつ病再発予防のための10段階の方法」というもので、オーストラリアのアデレード大学でうつ病の再発予防について研究をされているケイト・ハウエル先生の講演でした。
うつ病は非常に再発率の高い病気と一般的には言われていますが、人事労務問題、離婚問題の相談をお受けするにあたり、うつ病はもう別世界の話ではありません。
うつ病はその人も周囲も大変な問題に巻き込んでしまう事もあります。が、うまくつきあって行く事もできる病気です。
例えば、うつ病から回復された方の復職問題等の人事労務の問題解決にあたって、少しでもスムーズな解決ができるようにするためにサポートできる事はないだろうかとか、そんな事を思って話を聞いてきました。
実際、復職問題に関しては、精神科医だけでは限界があるんだというお話が出ていました。
会社側の事情も当然あるでしょうし、ご本人もせっかく回復されても、将来自分は大丈夫だろうか?と新しい問題に直面してしまう事になってしまいます。そういうときに、お医者さんはもちろん助けてくださいますが、それだけではどうしても言える事が限られてしまうのかなぁと…
ソーシャルワーカーや家族、そしてもしも法的なサポートとして弁護士が必要な場合もあるのかもしれません。この人たちが有機的に問題解決に当たってサポートする事が、将来の再発を防ぐ一つの道でもあるように思いました。
そんなわけで、講演会自体は医療的な話も混ざっている上、英語だったので冷や汗をかきましたが、大変有意義な夜を過ごす事ができました。