今日、明日と依存症予防教育アドバイザー研修を受けておりますです。
弁護士が依存症予防?何のために?と、思う人もいるかもわかりませんね。
依存症というとみなさんが思いつくのは何でしょう?
覚せい剤などの禁止薬物がひょっと浮かぶ人もいるかもわかりません。でも、アルコール依存、ニコチン依存、ギャンブル依存、カフェイン依存、処方薬依存、最近ではゲーム依存も依存症の問題ではないかと言われています。
「覚せい剤するなら、アルコールに依存してくれたらいいのに」
昔、私が刑事事件の際にご家族がぽつんと呟いた言葉です。
依存症にはたくさんの誤解があります。
例えば、みなさんが思っている以上にアルコール依存は死に近い大きな問題です。「私アルコール依存症で20年やめてるんです」と酒を断った人に対して、「20年やめたから、一杯くらい飲んでも大丈夫でしょ」そういう人も周りにはいます。でも、これは大きな間違いです。あなたのその一言は相手の今まで積み上げてきた20年をリセットしかねない言葉なんです。
覚せい剤を使うとすぐ廃人みたいになって、社会で問題を引き起こしかねない、そう思っている人はたくさんいるかもしれません。
私が今までお会いした覚せい剤の使用者の人のほとんどは廃人とは程遠い、普通の生活を概ね過ごしているように見えます。
「え?この人が覚せい剤の依存症の人?めっちゃ普通やん」
あなたもそう思うかも。でもそういう人でも覚せい剤の依存の問題を抱えていて助けが必要な場合があるんです。そして一方で、助けを得ながら回復して何十年も過ごして、社会生活を送っておられる人もいるんです。
私が覚せい剤の使用の裁判の後も関わっている中で、やめ続ける生活をおくっている人にもお会いしています。お金持ちでも貧乏でも、高学歴でも低学歴でも、どんな性でも依存症になる可能性がある一方(依存症の内容によっては性差がある場合もあります。)、回復できる人もいるんです。これは私自身の実感なんです。
そして、刑事だけじゃなく、子どもの虐待、少年事件、DVを含む離婚事件、債務に関する事件、自殺予防、貧困問題、災害後の復興支援、弁護士が関わるたくさんの仕事に依存症が背景や問題となっています。
ほら、正しい知識を得ること、大事でしょ?そして知識を元に行動することでできることたくさんあるでしょ?めっちゃ、関係あるでしょ?
弁護士は依存症を正しく知らせ、助けをキャッチできる潜在的なチカラを持っているんです。
とエラそうに言ってますが、研修1日目で、明日テストにパスしないとアドバイザーになれまへんw
頑張りまーす!