タイムトラベル

私が１６歳だった頃…
イギリスに行ってしまった両親や妹と違い、私は日本にいて、祖父母と暮らしていた。週末の病院の受付とレセプト請求のバイトをして、そのお金で初めてのエレキギターを買ったんだったかな。
進学校だったけど片想いとか友達とか音楽とかそんなことばかり考えてたんだった。
その頃はまだ祖父母も元気だったしね。ライブの時に少しだけしたお化粧がすごく新鮮な気分だった。
この間、久々に１６歳の女の子と話をする機会があった。
自分が高校生だった頃とは違い、今は小学生になる前から子供用のメイク道具なんてものまである。
彼女も大人顔負けのきっちりメイクを施していた。
でも、メイクの奥にある顔は私が１６歳だったときと変わらない、
子供がちょっと背伸びしたような年頃のくせに
ちょっと大人の世界をのぞいてみたいような
自分の魅力をどこかで試してみたいと思うような好奇心もある
でも結局の所普通の女の子だった。
[E:tulip]「男の人ってね、本当にイザと言う時に『ダメ』って言っても、もうダメっていうサインとしては受け取ってくれないの。もうその時になったらかなり強く『絶対無理！！！[E:annoy]』って言わないと本当にダメだって気づいてくれないかも。場合によってはトラブルの元にすらなるのよ。だから、自分の中で『この人ならいいかな』って思えるまで、イザというステージの２歩くらい手前でやんわり『ここから先はダメよ』ってしないといけないの。そのくらいなら、『ダメ』っていうのは言いやすいし、向こうもそのまま受け止めてくれやすいから。相手が大人の人なら、「あ、まだ無理なんだな」ってストップをかけてくれるしね。何もケンカする必要はないの。かわいらしくニッコリ笑って、『ここから先はまたいつか』って[E:bleah]それで自分の気持ちとよく相談するのよ。」
[E:virgo]「はい。」
…何教えてんだ（爆）
それにしても、こんな恋愛べたな私がこーゆーことを教えることになるとはね[E:sweat02]ﾋﾞｯｸﾘﾀﾞﾜｻ
男の人に流されてしまう女の子は、『ダメ』が言えない。
相手の気持ちを損ねるのが怖くて。
相手が好きだからって言うこともあるかもしれないけど、
時にはもう誰も自分を相手にしてくれないんじゃないかという恐怖感から。
ダメって言ったら、誰にもそっぽ向かれちゃうんじゃないかと思って。
でも、安易に流されてしまう女の子は、安易に捨てられてしまうこともある。
それがどんなに素直な気持ちから出た態度だったとしてもね。
傷つくのは、自分自身なんだ。心も、時には身体もね。
だからどうか、自分で自分を守って、あなたのことを本当に大事にしてくれる誰かと出会って。
あなたはまだ若い。素敵な人にもきっとまた出会うことができるのよ。
うつむく女の子の姿に重なったのは、
私の稚なかった泣き顔なんかじゃなくて、
自分の娘が１６歳になったときを想像した姿だった。
私は母の目線で女の子を見ている事に気がついた。
そう、私が１６歳にさかのぼるよりも、娘の１６歳を追いかける方が遥かに時間的距離が近いのだ。
はぁ。。。。。。。
老けたな[E:coldsweats01]