さてと。ここの所、企業法務系のお題を何も書いていなかったので。
コンプライアンスって皆さん、どんなイメージを持たれるでしょう?
「こんぷらいあんす?なぁに?それ?」という方もいらっしゃるでしょう。
「何でもかんでも『あれはだめだ、これはだめだ』しか言わん。窮屈だ!」という方もいらっしゃるかも。
「法令遵守」なんていう言葉に訳されることもありますが、これは不正確だと思います。
コンプライアンスっていうのはもう少し広い概念、「組織体として、やるべきこと(又はやらないべきこと)かを考えましょう」という事です。
わかりやすく、例を挙げたらいいかな。
人を殺す事、こりゃ、法律でダメって言ってるから、どう考えてもダメ。
人を騙してお金を持っていっちゃう事、これも詐欺になっちゃうからやっぱりダメ。
じゃあ、人に嘘をつく事は?
人に嘘をつく事自体は犯罪ではない。
でも、道徳の時間でも言ってた、人に嘘をついてはイケマセン。
とはいえ…本当に世の中の大人で一回も嘘をついた事がない人なんて…まあぁ、少ないですよね。
つまり多くの人は本来は嘘をつく事自体はあまり褒められた事じゃないなと思いつつも、でも場合によっては劇薬のように嘘をつくことがあるわけです。
コンプライアンスはどんな仕事かというと、
今のたとえだけでいうのならば(嘘をよしとすることだけ取り上げると適切な事例じゃないかもしれないけれどわかりやすくするためにこれを設定しています。)、
「今のこのケースで嘘をつく事が人としていい事か?ついても差し支えないのか?」を考える仕事です。
ということで、コンプライアンスは具体的な事案に即して考える部署であるとも思いますし(もちろんレクチャー的な事を業務としてやることはあるんだけどね)、きわめて実践的な部署といえなくもありません。
今日はここまで(笑)